丸日記

丸海てらむの日記です

エヴァ序 感想

丸海てらむです。

 

エヴァ:序を今更見ました。アマプラでこのあと破とQも見て、そして映画館へ「シン」を見に行く。見たら感想を書かなきゃ気が済まないので書きます。序とかみんなもう遥か昔に見ただろうもので、感想とか考察とか何の意味もないと思うけど、初見の反応を見てみたい的なのあるかもしんないと思い、あと自分の考えを整理して破に進みたいというのがあり、とりあえず書く。ちなみに破とQのネタバレについてもどこかでちらっと見たことあって書くかもしんないので、一応序破Qまで見た人推奨です。

 

 

あらすじをざっと。シンジ君が突然父親に呼び出されてエヴァに乗れと言われる。つらい思いをしながら使途を三人倒した。ざっくりそういう話。

 

見ていて「街の人がけっこう協力的だなあ」と不思議だった。あれだけ街が破壊されて、でかい兵器を作って、すごい負担を国民に強いているはずだが、なんでかと思ったらどうも15年前のセカンドインパクトとやらで人類の半分を失ったらしい。半分て。半分て相当ですよ。滅亡を意識する数だ。そりゃあ協力的にもなる。

 

エンドロール見ながらこれ書いてたら突然でかでかと「予告」とか出てきた。エヴァ三号機が云々、四号機が大変な目に遭うらしい、二号機が云々、そして月から飛来するエヴァ。来週もサービスサービス! なんてこった。エヴァあと何体いるんだ。

 

渚カヲルという少年のことは知っているぞ。ホモなんだ。シンジくんのことが好きなのだ。TLで流れてくるのでこれは知っている。最後のシーンでなんか異世界みたいなとこで、八つくらいある箱の中から起き上がって、ゼーレの人と話していた。そして目の前には使徒っぽいやつが。これ使徒サイドの人なのでは。

 

人類補完計画」とかいう文字が最初のほうでちらっと見えたな。ゼーレにゲンドウが呼び出されて「全てはゼーレのシナリオ通りに」とか言ってたやつ。シナリオってなんだ。「我々は何としてもあと八体の使徒を倒さねばならない」って言ってたから、使徒を倒せるかどうかは「シナリオ」とやらで決まっているわけではないらしい。

 

あと八体。えーとこのセリフが出たときが第六使徒との決戦前だから、全部で十三体か。なんか意味ありげな数字である。まあ数字って全部意味ありげか。

 

ミサトさんがシンジを地下に連れて行って使徒を見せたシーンめっちゃかっこよかった。あのデザインやばいでしょ。磔にされた第三使徒の、胸に二重螺旋の槍が刺さっていた。おれ知ってるぞこれ、グングニルの槍ってやつだ。そして腰から下がちぎれていて、小さい人間の下半身がいっぱい生えてうねうねしていた。きもい。生命の始まりとかなんとか言っていた。これを守っていくとも言っていた。サードインパクトの引き金になるとか言っていた気がする。このへん重要な気がするがまだわからない。

 

そもそもセカンドインパクトって何だったんだ。十五年前。ファーストもあったんだろう。アッなんか思い出してはいけないことを思い出した気がする、破かQでなんかシンジくんのせいでサードインパクトが起きるんだっけ。うわあ。どこで見たんだ俺。こうならんためにシンを早く見に行きたい。

 

ゲンドウはなんであんなにレイを大事にしていてシンジには厳しいんだろう。レイって確かゲンドウの妻のクローンか何かなんだっけ。どっかで見てしまった。シンジの母とは違うんだろうか。顔見たら気づくはずか。このへん謎である。

 

シンジくんって物語開始前はどんな暮らししてたんだろう。転校生ってくらいだから学生ではあったのかな。一人暮らしだろうか。

 

夢の中で「うまくいって当たり前、誰にも褒めてもらえない、失敗すれば罵倒される、なんで僕はエヴァに乗るんだろう」とか言ってたのに、その後ミサトさんが「エヴァに乗ってくれただけでも感謝するわ ありがとう」って言っててさあ、ちょっとうるっと来てしまった。なんでみんなシンジくんにつらくあたるんだって思ってたけど、今の時代までの若者はみんなこうなんだ。やらなきゃいけないことが決められていて、どうしてできないんだ、って怒られて悩むのだ。理不尽な世界だがリアルだ。何年も前まではシンジ君がなんだこのウジウジした主人公はって言われてて、今ではシンジくんかわいそう大人たちしっかりしろよって話になっている。時代が進んだ。仮に自分がミサトさんの立場になったとしてうまくやっていけるだろうか。そもそも軍に14歳の少年を入れるのが無茶なのだ。みんな大変だよ。

 

シンジくんが怒られるシーンは自分が怒られた記憶と重なってつらくてちょっと見てられないが、シンジくんが思いっきりやさぐれたりふてくされたり「乗ればいいんでしょう、僕に自由なんてないんだ」とか言ってくれる。昔似たような立場にいた自分を思い返すと、大人が間違ってるなんて少しも思えなくて、どうして僕はだめなんだ、と本気で思っていた。今でもそうかもしれない。

 

ていうかなんでこの少年が操縦しないと動かない設計になってるんですか。「適合者」とか言ってたから乗れる人が限られてるんだろう。なぜこんな幼い二人が。あとエヴァはどうやって作られたんですか。暴走とか言ってるから単なる機械ではない気がする。あの捕獲した使徒から細胞を採取して培養して……みたいな? ていうかあの第三の使徒の胸に槍を刺したのは誰なんだ。あの頃にもうエヴァがあったんだろうか。

 

ヤシマ作戦はかっこよかった。一回負けて作戦会議のとき、デン!デン!デン!デン!デンデン!のBGMここで初めて聴いたかな。ミサトさんの顔がコミカルなのが逆にかっこいい。初号機が戦うとき毎回敵の目の前に射出したと思ったら先制攻撃されて瀕死になってるけど、どうにかならんのか。失ったら負けの兵器なんだから、他の戦闘機とか大砲とかで威力偵察して攻撃範囲と行動パターンを見てから、みたいなことをやらないのだろうか。まあそういうところを見るアニメではない。自分は対人ゲームをけっこうやりこんでいるのもあって、こういう戦略的な部分をめちゃくちゃ作りこんだ戦闘シーンを描いてみたいなと思っている。描いて面白くなるのかはわからないが。

 

初号機毎回ピンチになっててやばい。見ててやべえええってなって盛り上がるけど。第五使徒のときはけっこう簡単に勝ってたか。

 

なんとかナイフかっこよかった。

 

血の出方が独特だ。ちょっと間を置いてから直線的にすごい勢いで噴き出す。大怪我感がすごい。血って書いたけどエヴァLCLだし使徒のはなんかわかんないな。でも赤い液体が噴き出してたらどうしても大怪我に見えるよ。それでいいんだろう。

 

確か中学生か高校生のころに家の小さいテレビでちょっと見たことがある気がする。あのときは心に余裕がなかったし、理解力にも乏しかったし、テレビは画質も音質も微妙だということであんまりわからなかったが、こうして今ちゃんと見るとめちゃくちゃすごい作品だということがわかる。動きがすごい。何枚絵使ってるんだってくらいよく動く。ヤシマ作戦がいよいよ始まるってときのシンジくんのモノローグ、「人類を救うなんて実感もない……」ってとこ、目のアップからゆっくり引いて輪郭がぼやけていって、BGMがフェードアウトしていく……ってとこがすごくなんかわかるって感じだった。現実感がないときってああいう感じだ。そして周りの描写に戻って、また勇壮なBGMと一緒にいろんな報告が飛び交う。

 

報告が飛び交うシーンかっこよすぎる。よくパロディされてるのを見る。ピンチになると毎回「駄目です!○○できません!」って言う。

 

プラグスーツなくても乗れるのは地味に知らなかった。あのスーツ何の意味があるんだろう。シンクロ率が上がるとか、あと心臓マッサージしてくれてたね。

 

 

 

破に向けて展開の予想みたいなのするか。ここで的外れな予想を書いたりしたら、知ってる人には面白いんじゃなかろうか。ちゃんと考えるぞ。

 

まず各々の思惑とかを整理したい。シンジくんは乗れって言われたから乗ってるだけである。乗りたくない、やりたくないんだけど結局やっている。なんで乗るんだろう、と自分で考えているが、作中でも言われているように、父親に認められたいからとか、ミサトさんとかレイがいるから、エヴァに乗りさえすればパイロットとしてここに居場所があるから、というのが一つある気がする。あと友達を助けたいというのもありそうだ。でも積極的にやりたいからというより、自由もなく押し付けられて不満があるが、いろいろ天秤にかけても結局やるほうを選んでいる、という感じだ。たぶん破でも乗れって言われて乗るんだろう。でもなんか二人か三人くらいパイロット増えるんだっけ。じゃあシンジ君もう乗らなくてもよくなるんじゃないか? よかったなあ。でもなんかまた事故とか怪我とかで乗らざるを得ない展開になるんじゃなかろうか。

 

碇ゲンドウ氏のことが俺はよくわからないよ。偉そうにしてるがゼーレの前ではなんか敬語を使っている。でも見た感じゼーレに服従してるとか心酔してるというわけでもないように見える。わからない。このクソ親父、シンジくんへの言動見てるとなんじゃこいつ非人間かって思うんだけど、ふと眼鏡越しに目が見えたりレイと話してたりする顔を見ると、なんか悪い人じゃないんじゃなかろうかという気がしてくる。まだ顔が人間の形をしている。というのは僕自身の父親の動物のような表情を思い返して言っている。ゲンドウはどうもレイのことはほんとに大事らしい。レイもゲンドウの割れた眼鏡を大事に持っていて、お互い想い合っているという感じだ。お互いはっきりとは言わないような感じだが。

ゲンドウ氏は今後もゼーレの「シナリオ」とやらに従って動いていくんだろう。どっかで逆らう気もする。でシナリオが何なのかは全然わかっていない。

 

ゼーレの連中は何なのだ。人類補完計画、とやらはこいつらが考えたんだろうか。カヲルくんと使徒の前で話してたり、使徒が来ることに驚いてなかったりで、なんか相当怪しい。使徒が来ることも含めて計画通りなのか? わからない。彼らは何がしたいんだ。人類補完計画って何だ。何もわからない。見返して気になる一言があった。「使徒殲滅はリリスとの契約のごく一部に過ぎん」「人類補完計画 その遂行こそが我々の究極の願いだ」らしい。リリスとの契約? ゼーレがまた別のリリスとかいう奴と契約しているのか。リリスがゼーレに使徒殲滅を要求したのか。どういうことだ。リリスって何なんだ。こんな何気ない一言、映画館で一回見ただけじゃ絶対覚えられなくないですか。アマプラの強み。

 

ミサトさんはこれからもゲンドウの下で使徒殲滅を指揮していくんだろう。あとシンジくんの心のケアも。ちょっと所々乱暴な気がするがまあどういう風に接していいかわからんのだろう。実際僕がミサトさんの立場だったら、こういうのは苦手なのでって誰かに任せたくなってしまう。

 

レイが何考えてるかわかんないなとずっと思ってたけど、シンジが訊いてくれた。なんでエヴァに乗るのか。レイの返事は「絆」だった。ゲンドウと、みんなと。なるほどなあ。これ聞いて自分がゲームをやる理由もそれに近いかもなあと思った。

 

「破」をたぶん明日とかに見るんだけど、どうなるだろう。まあまた使徒が来る。次は第七。あと七体。破、Q、シン、とで七体では足りない気がするので、Qあたりで人類補完計画とやらの話が始まるのではなかろうか。あとアスカ(名前は知ってる)とメガネの人(名前も知らない)が来る。どうなるんだろう。

 

エヴァはほんとにいろんなものが描かれていて、いろんな見方がある。戦闘シーンのかっこよさ、メカのかっこよさ、武器、収納される街、などなどの映像的なすごさがあって、物語としては人類補完計画が何なのかとか、使徒とは何なのかとかっていう意味深な謎があり、そしてシンジくんを中心にいろんな人の内面的な苦悩がある。見るべきところが多い。

 

とりあえず序を見た感想は、何も知らずに見ても普通に楽しめたというか、映像がかっこいいなあ、面白いなあという感じだった。

 

後こまごまとした感想を。

 

デザインがどれも全部かっこいい。特に使徒はすごい。第六使徒の形状がうねうね変わるのが見ててなんじゃこりゃあって感じだった。

 

エスカレーターとかリフトとかめっちゃ高いとこにあって怖い。落ちそう。大人ばっかで誰も落ちないからあんなんでいいのかしら。

 

エヴァの挙動がなんか人間ぽいというか、姿勢が悪かったり動きがきもい。それが逆にかっこいいというか、なんかすげえなあという感じだ(語彙力が足りない)。骨格がかっちりしてないというか、腕を引っ張られたらぐいーっと伸びたりして、機械なのか生物なのかわからんフォルムをしている。でも見ていて説得力があるというか、変とは思わなくてただただスゲーって感じだ。

 

シンジくんが悩むたび、誰かが突き放すような一言を言って去ってしまい、それでシンジくんが何か決断する、というシーンが何度かあった。見ててかわいそうすぎる。

 

総括、初号機の動くシーンがかっこいいのでまた見たいなという感じだ。いいのかこんなんで。ほんとのファンの人からしたら浅い見方をしていると思われそうだ。

 

今回はこんなところで。