丸日記

丸海てらむの日記です

進撃の巨人 137話 感想と考察

丸海てらむです。マガポケで進撃の巨人を最新話まで読んでいます。

 

いま最新話の137話を読んだ。感想を書かずにいられない。うまく書けるかわからないが。

非常にネタバレを含むので単行本派やアニメ派の人は回れ右であります。必ず初見で読んでくれ。

 

 

ジークの生命の話から始まる。こういうニヒリズムを僕も考えたことがある。僕の結論は決まっていて、「大衆はあんまり間違わない」「他の人はこういうニヒリズムに陥ったり悩んだりしている様子はない」「きっと人生には意味があるはずだ、それが何かまだわからないが」と思っていた。自分の人生についても同じで、論理的に考えると何も意味がないように思えるけど、直感的に考えて、人生に何も意味がないなんてことはないとずっと思っていたのだ。その理由を、根拠をずっと探していた。

 

で得た結論はアルミンと同じである。ジークと同じように、生きていてもいいなと思った。思い返せば三年間くらい、ずっと自殺の練習をしていた。進撃どうこう関係なくてこれは自分の話。人生つらいことがあまりに多すぎて、死んでもいいんじゃないかなとずっと思っていた。ただある日、(個人的にとても良いことがあり、書いたもののちょっと恥ずかしいので詳細は削除しておくんだけど)、自分はこの日のために生まれてきたんだ、自分の人生はこの時間のためにあったのだ、と思った。同じような言い回しは何度も使われていて、メルエムもそうだったが、結局そういう感想になるんだからしょうがない。

アルミンもジークも、大切な人と一緒に過ごした時間に生きる意味を感じていたんだと思う。いやアルミンはリスとか一人で読書とか言ってるのがちょっと違う気がするけど、まあ、拡大して考えて、そういう個人的で小さな幸福というのは確かにあって、いくら論理的に人生の意味とか生命の輪廻とか言ってみたところで、幸福は幸福として絶対に存在して、揺るぎないものなのだ。

ユミルはどうしたいんだろう。僕の勘だけど、けっこう前の巻で奴隷から追放されて巨人化能力を得て死んで娘に食われて、みたいな話してるときに、結婚後に王が他の女性にちやほやされてるのをじっと見つめているコマがあった。あれが印象に残っている。あれに意味があるとすれば、伴侶となる男性に愛されたい、って感情があったんじゃないかと思っている。始祖ユミルにしてはあまりに普遍的すぎるというか、チープな感じがするけど、案外そんなもんかもしれない。僕には女性の心がわからないのとユミルにそれを当てはめていいか謎なのとあのじじいに愛されたからって何になるのだと思ったりするけど、自分の中では一番あり得るなと思っている。

 

さて地ならしが止まった。どうして止まったのか。あんなに絶望的だったのに。

無数の巨人たちについては、彼ら自ら味方になってくれたのだ。アルミンがジークを介して説得してくれたみたいな感じである。そもそもこの巨人たちはなぜアルミンたちを襲ったのか? エレンじゃなく始祖ユミルの意思だとか言っていた。このへんいろいろ謎である。ユミルはエレンについた、とジークは言っていた。それがこの会話でジークとアルミンに寝返ったみたいなことなんだろうか。「始祖ユミルは繋がりを求めている」、なんかこのへん組み合わせればわかりそうな気がする。ユミルの思考回路が謎だ。

 

ちなみにちょくちょく出てくる人間の脊椎みたいなキモい生き物は、「ハルキゲニア」と言ってかなり近いものが実際に存在する。存在するというかそれっぽい化石が見つかっている。復元図は実際にあんなような感じでかなりキモい。生物の進化のかなり初期のころのやつで、まだ洗練されきっていないのでこう非効率的で今の生物と違っていて、気持ち悪いことになっている。

 

ユミルは要するに愛されたかったんじゃなかろうか。最初は王に、次はエレンに、そして今は、誰にだ? ジークとアルミン、もしくはエルディア人のみんなに……? 死んでしまった人も含めて? このへんわからない。

 

エレンにはそういう瞬間がなかったんだろうか。あったような気がする。

 

ジークも出てこられた。どうして出てこれたんだろうか。この話で描かれている気がするんだけど自分の読解力が足りない。

 

リヴァイは切りながら信じられないって顔をしている。リヴァイ兵長が怪我してるのは、どうも物語上の都合な気がする。絶対巨人殺すマンが本気で戦えるとしたら、敵が容易に死んでしまうとしても、リヴァイが苦戦するにしても、どっちでも違和感がある。まあしょうがない。負傷の理由が戦闘じゃないというのもまあちょっと納得できる。このへん難しそうだ。

 

オカピの巨人は誰なんだ。始祖ユミルなのか?

 

さよならエレン。涙に見えるように描いてある。気のせいかな。

 

こんなところだ。あと二話で終わる。先月読み終えたときはこれあと三話で終わらせるの不可能でしょって思ってたけど、終わりそうだ。テンポが良すぎる。過不足ない。

 

感想という名の自分語りになってしまった。しょうがない。自分と考えていたことと進撃のテーマに重なる部分が多すぎる。それで進撃のほうが明確に言語化してくれているので、僕は「わかる~」と言い続けるしかない。

 

また来月。