人間失格のある一節
友人と「物語の好きな一節を抜き出してそれについて語ろう」というラジオを企画していて、それを探している最中、そこで言うほどじゃないけどちょっと思うところがある一節を見つけたので代わりにここに書く。
太宰治の『人間失格』から。これは今読み返してたぶん新しく見つけたようなところなので、ちょっとラジオで話すにはふさわしくない。
自分は、ひとの暗示に実にもろくひっかかるたちなのです。このお金は使っちゃいけないよ、と言っても、お前の事だものなあ、なんて言われると、何だか使わないと悪いような、期待にそむくような、へんな錯覚が起って、必ずすぐにそのお金を使ってしまうのでした。
という。
なんか上手く言えないが、だめな人間として振舞っているとほんとに駄目になってしまう、というような。なんだろうな。
うまく言語化できないが。
ちゃんと自分で自分のことを信じておいて、自分を大事にしてくれる人と一緒にいよう、そして他人のこともちゃんと大事にしよう、と思った。
人間はどうも生きて喋って動いてるだけでお互いに影響しあっていて、なんとなく良い影響を与えてくれる人に近づいていくような気がする。
だめな人でも意外とその人を責めて治るもんじゃないんだろうなあとか思ってみたり。
書いてることが釈然としない。そういう日記もある。